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憲法カフェ(ゆ)

WE21ジャパン本部のインターン生で、先日インドにご一緒した櫻井さんが主催した「憲法カフェ」に、ゴールデンウィーク最後の日になる5月6日に、いってきました。

「憲法」と言うと、堅苦しく難しいように思いがちですが、法律よりもシンプルで美しい!

 特に今回の「憲法カフェ」の先生は、若手の弁護士で話が分かりやすかったです。参加者も若くて、憲法をよく知らないという人が遠慮なく意見が言える敷居の低い会でした。改憲の動きがにわかに高まる現在は、昔のように放っていい話ではなくなります。まずは「日本国憲法」を知ることは重要です。若い弁護士からは、この度の改憲に対して危機感を強く持っていると感じました。

 「改憲」「護憲」と議論されるのは、いわゆる平和憲法の「9条」が中心です。「 自衛隊」を「国防軍」に変えたい、実質「自衛隊」は軍隊であるからというのが改憲論者の意見ですが。でも、この言葉に違和感を感じるのは多くの人々の普通の感覚です。その違和感は、やはり自衛隊は軍隊ではないという思いの表れでしょうね。先日 与党の国会議員がテレビで「徴兵制」の可能性にまで言及しました。私は、ゾッとしました。不穏な言動です。

 そして、今回の自民党改憲案は「表現の自由」や「国民の義務」の押し付けなどもちりばめられて、国民が「わからない」で進めてはならない問題です。よく読んでみないと要注意です。

 ただ、現在の日本国憲法を読んでみると、時代にそぐわない部分もあります。単に護憲VS改憲では言えない部分があります。

 「環境権」のような項目は、環境問題への認識もない戦後に出来た憲法にはありませんでした。今は必要になっているように思います。21条の婚姻も、同性は想定なしです。だから、同性婚を否定もしていない内容です。戦前は親(家)の決めた結婚を強いられ、個人同士の意志はないがしろにされました。個人を尊重した憲法なんだそうです。

 これまで何度か憲法カフェや勉強会に参加したり主催したりしてきましたが、今日の参加で、改めて勉強になったのは、憲法は個人の「人権」を守ることが大前提であること。為政者に対する、個人の守り札であることなんです。

人は間違いを犯します。権力者は、気を付けていても、その力で人々を抑えつけてしまうことがありますから。

 「立憲主義」という考え方は、すごい原理の発見ですね。フランスがこの論理を確立し、日本は遅れること100年後に、それを学び導入しましたが、模倣でしかありません。そして、今も。与えられたものだから、あまり大事にしていないのかもしれません。だからと言って国民が為政者を縛る「憲法」を放棄してはなりません。国民は奴隷ではありませんから。国民は主権者です。日本が、日本人が、「民主主義国家」を望むならば、憲法を失ってはなりません。

最後に参考までに資料から抜粋します。

2、 憲法とは何か、立憲主義とは何か(憲法カフェ資料より)

(1)「王様を縛る法」

立憲主義とは、憲法によって国家権力を拘束することによって、国民の権利・自由を保護しようとする原理。

憲法は立憲主義に基づいた国民の政府(国王)に対する命令書(全文第1段落+99条)

憲法は普通の法律とは全くの別物

「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていないすべての社会は、憲法を持つものではない」(1789年、フランス大革命の際の「人および市民の権利宣言」)

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